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【亘理町】2013/9/10宮城県畜産試験場へのヒアリング

亘理町にて津波被害を受けた荒廃地にて、牧草栽培を行うための指導を仰ぐため、2013年9月10日、宮城県大崎市にある宮城県畜産試験場 草地飼料部を尋ねさせて頂きました。

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バイオマス発電の原料として牧草を栽培する事を考えており、広大な土地での栽培に関してのご指導を頂きました。

①対象地は、「土」というよりは「砂」であり、水捌けは良いが流れてしまう。土の力が弱いので生育時に風で倒れる可能性がある。そのような状況でもソルガム・イタリアングラス・とうもろこしは、試験研究の余地はある。
②以前に発芽テストを実施したが、生育試験ではないので、発芽後にちゃんと生育できるかは、実証実験をしないと判断が難しい。
③100haの大規模栽培を行っている事例は宮城県に無いので、テスト栽培した数値を共有して慎重に試算する必要がある。
④大規模栽培になると多数の機械が複数台必要である。例えば、トラクター、種まき機、草を刈り取る機械、干草を纏める機械、集荷する機械、運搬する機械等々。
⑤栽培・収穫時期としては、秋にイタリアングラスを蒔いて春に収穫、その後、春に蒔いて、夏に収穫。というイメージだが、輪作する等しないと土の状態が安定しないと考えられる。
⑥最初から予測収量の100%を栽培するのは無理。何回か栽培する事で土が肥えてきてものづくりが出来る土地になる。

現在検討している品種のひとつである「イタリアンライグラス」についての個別情報も頂く事ができましたが、収量予測については、当該地の土壌分析もした上で、実際に試験栽培を現地で実施する事が必要という事で、さっそく試験栽培の準備に入ることとなりました。
今後とも情報を共有しながら、ご指導を仰ぎたいと考えております。

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