1. HOME
  2. ブログ
  3. 2010/12/20島根県江津市に表敬訪問

2010/12/20島根県江津市に表敬訪問

12月20日(月)、島根県江津市市長に表敬訪問を行いました。
江津-表敬訪問1
江津-表敬訪問2
↑写真は、道中の江津市近郊の港・2枚です。
写真に写るは、日本海。
北は日本海に面し、南に中国山地に連なる山地を有し、
この間を中国地方最大の流域面積をもつ「江の川」が流れている。
そして、江の川の河口部を中心に、東西に伸びる海岸部に市街地が形成されている。
【経済的特色】江津-表敬訪問3
H17年…就業者数→12,390人
(内:第1次産業5.3%、第2次産業31.4%、第3次産業63.2%)
産業別就業者数は、「製造業」が最も多く、全体の20%を
占めている。
次いで、「卸・小売り「医療・福祉」「建設業」となる。
年々、第1次産業、第2次産業の就業者数は減少傾向にある。
H18年…農業産出額は12.2億円
(内:畜産5.4億円、米3.5億円、野菜2.4億円)
特産物に「桑」があり、荒廃した遊休桑園を再生し、桑葉の有機栽培、加工、販売まで
地域で一貫して行う「第6次産業化」が実践されている。
(写真参照)
桑を使った産物は、桑茶、桑青汁、サプリメント、桑の実ジャムなど。
総面積の8割を森林が占め、林業は江津市の重要な産業であるが、
近年林業を取り巻く外部環境の変化と共に、林業従事者数の減少、高齢化が進み、
適正な林業施業を進めにくい状態となっている。
H19年…製造品出荷額は約498億円
(窯業・土石製品製造業、輸送用機械器具製造業の割合が高い)
市の中心部を流れる一級河川江の川を中心に発展したため、
良質な粘土が産出される。
また、国内唯一の溶解パルプ工場(日本製紙ケミカル江津事業所)が立地し、
溶解パルプ・機能性化成品の製造が行われている。
【社会的特色】
人口:27,774人
世帯数:10,769世帯
全人口に占める65歳以上の人口比率は31.2%。
人口数、世帯数ともに減少傾向にあり、
過疎化と少子・高齢化が進行している。(この傾向は、市域の約8割を占める農山漁村地域に顕著)
【江津市定住促進ビジョン】
定住促進と産業振興を一体的に図る
①市外からの移住を促進
→過疎・高齢化の進展が顕著な農山漁村集落の定住人口の維持
②雇用の場を確保(産業振興)して「住み続ける」ことのできる「まち」を目指す
→市街地の産業を活性化して、市民生活の経済基盤を守る
具体的な手段として…
市内の松川地区・川平地区には、地域マネジメントに取り組む「松平村塾」が存在し、
島根大学と連携により、地域活性化に向けた様々な活動を展開。
炭窯を利用したお茶炭の生産を行っている。
また、江津市の特産品のネット販売や、空き家管理、グリーンツーリズムの実施などに取り組む
「NPO法人結まーるプラス」が存在し、都市農村交流の推進に向けた活発な活動を展開している。
その他に、「村おさめ」を積極的に実施するなどしている。
※「村おさめ」…
生活や文化を保存していきながら、集落を治癒する、延命させる、
あるいは看取るといった発想で、やがて衰退・消滅が避けられないのであれば、
現実を見極める必要があり、それが村おさめ、という。
(過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、
社会的共同生活の維持が困難になった集落(限界集落)を現実的に封鎖することを
「村おさめ」といい、「村おこし」の対義語である。)
江津市の具体的な取り組み事例
——————————————————————
<ケース①>
空き家活用による移住促進「定住促進空き家活用事業」
賃貸・売却可能な空き家を登録

都市部の田舎暮らし希望者へ斡旋
…結果、4年間で44件・91人が移住
<ケース②>
創業人材の誘致「過疎地域の課題解決型ソーシャルビジネス等創業事業」
ビジネスコンテストの開催

創業を目指す人材を誘致
…結果、小さなビジネス創業・誘致による雇用創出と地方活性化=経営者育成
都市部の起業家支援団体などと連携し、経済不況と公共事業の縮減による雇用減少や、
財政悪化による公的セクターの縮小を行う「過疎地域」に対して、
雇用や人材の補てんを行う。
目指すは、地域に根付く小さな産業興しによる雇用の創出、経済・産業・人口の維持
働き場がないなら、行政自らが「働き場をつくる仕組み」を作り、
起業したい人材を戦略的に誘致しようという考えである。
因みに、このビジコンを開催したところ、全国より25件の応募がありました。
<ケース③>
都市部の技術導入による内発型創業
市内企業の人材を派遣し

都市部企業が保有する技術を習得
…結果、持ち帰った技術により新分野を創業する
市外企業と市内企業の技術連携によるバイオマスボイラー製造・販売により、
江津市に風力発電を設置したり、バイオマスチップボイラーを導入したりと、
内発に成功するだけでなく、エネルギーコスト削減なども成功している。
<ケース④>
企業誘致による雇用創出、経済活性化
江津市の誘致企業
↓↓↓
●トップ金属工業㈱江津工場/本社:大阪府大東市/従業員:50名
(プレス金属、治具の設計・制作)
●第一稀元素化学工業㈱江津工場/本社:大阪市住之江区/従業員:62名
(化学工業製品の製造・加工・売買)
●日本製紙ケミカル㈱江津事業所/本社:東京都千代田区/従業員:240名
(溶解パルプ、リグニン、酵母・核酸・酵母エキスほか)
●新ニノミヤメタル㈱江津工場/本社:広島市安佐北区/従業員:83名
(銑鉄鋳物製造)
●㈱テイコク江津本社/従業員:75名
(電線の製造、販売)
江津市の勉強会を開催します!
2011年1月27日(木)8:00より、
島根県江津市の勉強会を開催致します。
皆様のご参加お待ちしています!!

関連記事