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2010/11/12-13 北海道沼田町訪問

11月12日~13日、北海道沼田町に訪問してきました。
沼田町自治体の皆様、ありがとうございました。
★沼田町について
人口3686人
世帯1632戸(8.31時点)
耕地面積:4,370ha(田3,160ha,畑1,210ha)
【課題】
①住民や一般職員の関心が低い
②総花的である
③財政との連携が図られていない
④実効性を伴っていない
⑤右肩上がり計画からの転換
【基本指針】
時代の変化や新たな課題に柔軟かつ適切に対応することが求められています。
また、住民との協働のまちづくりを進めるためには、
町民と行政がまちづくりの目標を共有することが大切であることから、
目標を明らかにするとともに実効性のある計画とすることが必要である。
(参照:沼田町WEBサイトより)
http://www.town.numata.hokkaido.jp/
★早朝7:00に羽田空港出発
★9:00 旭川空港到着
お迎えに来て頂きました。
沼田町自治体のみなさま、ありがとうございます。
沼田町1
(旭川空港にて)
沼田町2
沼田町・西田町長(写真中央)と生沼副町長(写真中央左)と対面
★10:15 事業発掘ツアー開始
●沼田町夜高会館 夜高あんどん祭り保管所
沼田町3
あんどん保管所にて説明を聞く一行
<参考>
・夜行あんどん祭りの由来
今をさかのぼること350年前…とある御一行が国境を超える最中に
日暮れをくらってしまい…(つづく)
リンク》》
毎年夏ごろに2日間ほど開催しています。
ミスあんどんなどのコンテストも開催されています。
リンク》》
沼田町4
(写真奥、あんどん)
●雪の科学館 貯雪庫、穀物長期貯蔵庫
沼田町5
雪を利用した農作物の保管庫
北海道でも有数の豪雪地帯であり、農業を基幹産業とする沼田町。
雪を地域資源の1つとして捉え、
農産物の貯蔵などに雪冷熱エネルギーを活用している。
雪冷熱を活用した商品である「雪中じゃが」や「雪なごり」などは、雪と共生するまち沼田町の特産品として定着しつつある。
●スノークールライスファクトリー
「沼田町米穀低温貯留乾燥調製施設」
沼田町6
ライスファクトリー
「スノークールライスファクトリー」には、
1,500トンの雪をためることができる貯雪庫を設け、
この雪から発生する冷気を活用し、
お米の保存に最適である温度5℃、湿度70%という環境を作り出している。
ここで保存されるお米は、その品質を保つため、
出荷直前まで「籾」の状態で貯蔵しており、
ここから出荷されるお米は沼田産「雪中米」として道内外に出荷している。
以来、「雪中米」は新米と変わらぬ食味が味わえると大変好評を得ており、
この成功を機として、利雪への取組みが本格化されることとなった。
雪中米
沼田町農産加工場
沼田町7
食品加工場。加工品が山積みになっている。
当施設は、地元農産物の加工を行い、その価値を高めることや試験研究も実施するなど農業振興に寄与することを目的に昭和57年に設置された。
主な製造商品は、
トマトジュース、紫蘇ジュース、ぶどうジュース、パンフキンジュースなど。
沼田町就農支援実習農場
就農
沼田町では農業後継者や新規参入者及び新規作物取組希望者を対象とした
実習農場を開設。農業従事者を増やす試みだ。
【基本コース】と【専門コース】を選択し、
【基本コース】では、新たに農業へ参入を希望する方、すでに農業後継者として農業を行っているが、
基本的なことを学びたいと思っている方を対象として、作物の栽培技術習得、農作物の流通等・土づくり等の座学を組み入れての実習を行う。
【専門コース】では、複合化による経営を希望する方を対象とした、
新たな作物の技術習得を目指す専門的実習を行う。
★15:00~17:00 民間企業×自治体 意見交換会
沼田町8
(ほろしん温泉ほたる館・クリスタルホールにて)
●沼田町の抱える問題点…
・後継者不足
・米の販売チャンネル不足
・企業の誘致
・交流人口、定住人口の増加 など
沼田町9
(自治体のみなさん)
【自治体側の意見】
※人口減について…
政策目標人口4000人
第五次産業の計画実施する予定。
循環型社会にする為に人材を求めている。
※交流人口の増加について…
住むということにこだわらずに交流人口の増加ということにフォーカスしても
いいのでは、という考えを持っている。
リアルとネットの融合も必要。
成果としては沼田市で開催した夏のスノーボードの大会等
※就業について…
働く場所がない、企業の誘致が必要。
高齢者が35%を超えている。
農協も制度が変わり第6次産業に飛び込む発想ををもたなければ。

※トマトジュースネット販売について…
顧客管理を徹底していない。
同じ中身、容量で缶120円・ビン200円などのように
消費者側を考えての商品開発をしていない。
【総論:沼田町の問題点】
経営プロがいない/企業家が居ない
町営が多い、事業リスクを背負う人がおらず、
町自らが事業の担い手にならざるおえないない。
また、民間事業者の活力が圧倒的に弱い状況。
沼田町10
(自治体の抱える問題点に対して意見を述べる民間企業)
【沼田町に対する民間企業の指摘・意見】
※沼田町農産加工場…トマトジュースなどの加工について
http://www.nousan-numata-hokkaido.jp/
民間企業で当然に行われていることがなされていない。
顧客の想像の主眼をおかずに、
どのような補助事業があるといった点からはじめるから事業に繋がらない。
CRM(顧客関係管理)の概念がない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%A7%E5%AE%A2%E9%96%A2%E4%BF%82%E7%AE%A1%E7%90%86
※スノーボード…
地域いったいの取り組みが可能。
行政と地域住民との距離が近く意思決定にスピード感がある。
商工会発案のスノーボード企画について、町から15万トンの雪を無料提供。
※雪中シリーズ…
沼田町の商品に関して雪中シリーズと統一して販売することを
提案するも自治体の横断的なつながりが薄いため、現状できていない。
※商工会加盟企業160社…
登記だけしているレベルで新た企業家が産まれていない。
財政支援のプログラムも複数あるがあまり機能していない。
農作物の人材派遣等やおしゃれカフェ運営の企業誘致をしたが
業績不振となっている。
★意見交換会の模様は、<地元新聞<北海道新聞><北空知新聞> に取り上げられました。
●懇親会
沼田町11
(懇親会)
場所を移し、懇親会へ。
この場でも町長の意見を頂きました。
【町長がやりたいここと】
・町営施設の民間人の招聘(議会に意見表明済)
・沼田インターチェンジの近くの広大な牧場などを利用し
道の駅等をおき農商工事業者の振興を図りたい。
農水予算はパイプがあるので3セク方式の事業提案で予算が
通りやすいと思われる。
・衛隊の演習地の誘致、山林の所有者が三井物産なので
3セク方式で取得し自衛隊の演習の誘致を実現
→それによる定住人口増につながる1万人は超えるかも。
・フィリピンから介護人材を沼田町に連れてきて
結婚適齢期の男性と結婚させ定住人口を増やす。
・人事交流により民間企業に自治体職員を受けいれ教育実施をしてほしい
・北海道内で旭川と石狩が優遇されている
(実際は沼田町のプランニング力・補助事業のアプローチ力が
不足しているとも思われる)
など
沼田町12
(自治体皆さんと意見とお酒を交わす企業)

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