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2012/1/13大分県国東市訪問

官民パートナーシップ研究会の実施にあたり、大分県国東市、三河市長への表敬訪問へ
お伺いさせて頂きました。
2012年1月13日(金) 於 国東市。
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番町政策研究所 安藤事務局長
国東市、三河市長
須田憲和
● 国東高等学校(視察)
大分県立国東高等学校 園芸ビジネス科。栗原校長に案内いただきました。
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園芸ビジネス科。食に携わる使命感を培いながら、プロジェクト学習を充実させ、
学力の向上に努める。また3年間を見通したキャリア教育を通して、職業意識を
醸成すると共に資格取得を推進し、進学力・就職率の育成を図り地域から期待される
学科づくりを推進されています。
水耕栽培に挑戦! トマト、メロンを手がけています。生育途中で、適度な量とタイミングで
海水を入れる事により、ストレスを与え、より、生命力が強くなり、甘い成果物ができます。
一般的にストレスを与える栽培手法は多いのですが、特に、この近隣で取れる(漁業組合に
海水を分けてもらっている)海水をつかって栽培しています。海水をいれるタイミングにより
大きな差がでてくるという研究結果がありました。海水は最初から入れるのではなく、
ある決められた大きさの時にいれると成果が大きい。
トマトは、3段くらいに実がなるが、上に行くほど成熟度は落ちる。
一番下のトマトが一番甘い。一番下で糖度9。上のもので、糖度6から7度。
7個入り1000円にて近くの売店でで販売しますが、すぐ売れてしまいます。
ハウス栽培をしているので、害虫対策も完璧、ハウスノミに注意するくらい。
無農薬での製法であります。
他地域への利用に関しては、海岸部での栽培でないと、潤沢な海水の確保が
できないという課題がある。
高等学校主導の研究・技術供与による研究・栽培が地域活性化の面では楽しみです。
国東高等学校は、他に柔道で有名。また、男女ともに、全国高校 ロボコン選手権で
常に上位入賞している学校です。
● オリーブ推進協議会 (会議)
地域のオリーブ栽培市場確立のため、JA、国東市、民間が一緒になって
研究・推進しておられます。
当日はJAおおいたの常務理事も参加いただきまして、共同推進に力を入れてられました。
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3年目にして、オリーブオイルを取れるレベルになりました。
試飲用のオリーブオイルもご用意いただきました。
バージンオイルだけでなく、他の商品へのアイデアも多数。
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実際のオリーブの樹を見せて頂きました。
茎は、鹿やいのししに削られて、枯れかかっているものも・・・。
葉は、お風呂にいれると、肌がすべすべになるらしい。
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オリーブの実を取るときは、木を揺らすと落ちるくらいなので、台風などの被害を受けやすい。
● 七島イ(シットウイ)
国東の名産物であるが、年間を通して手をかけないといけないので、従事者が減り続け、
今は数名程度となり、名産物としての存続が危ぶまれている。
くにさき七島蘭振興会 細田事務局長様を訪ねました。
国東市が廃校(小学校と幼稚園)を解放して、工場として利用。
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この機械の需要がない為に、メーカーが製造中止。メンテナンスも中止。
通常のイクサとちがい、厚い茎(三角形)を裂いてから利用しないといけません。
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七島イで編んだものはとても丈夫。柔道の畳なんかにも使う。
このいすは50年使っているが、全然大丈夫。
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高級思考の消費者向けや高級住居むけにニーズはあるが、生産が追いつかない。
安定的に受注があれば、生産農家も増える可能性はある。
このあたりの人は、七島イの生産者は、大変で、やりたくない仕事。という感覚を強く
持っている傾向があるので、躊躇しているとのこと。

次回、地域連携による活性化などのアイデアをお持ちします。
宜しくお願い致します。
以上

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